『気持ちを言葉にできる魔法のノート』(著:梅田悟司)を読んで

この本は子どもでも自分の気持ちを表現できるように作られた本です。が、恐らく子どもの頃から表現してこなかった私にはちょうど良い本でした。

私は話をするときに、自分のことをあまり話さない方だと思います。みんなが何かを話していて、それを当たり障りのない言葉で返していくことが多いです。

基本なんでも良くて、なんでもそのとおりに付いていく感じです。どこか行きたいところを聞かれても、あまり行きたいとは思わず・・・絞り出したような答えになってしまうことばかりです。

多分自分の好きなところに他の人と一緒に行って、楽しくなかったらどうしようとか、そういうことを考えてきて、それが習慣になってしまっている感じがします。

そういう手抜きをし続けた結果、自分の気持ちを言葉にすることが面倒くさくなって、誰かの後ばかりを歩いて・・・今こんな状態になっているんだろう。

この本では、人が言葉を他人に伝える前にすることについて主に書かれています。自分の気持ちがわからない、自分の伝えたいことがわからない状態で外に言葉を出しても伝わらないし、言えない。だから、自分の内面の言葉を文字に書いて、自覚するというトレーニングをする本です。

今回はテーマを「やりたいこと」に設定して、「断捨離」とか「楽しいこと」とか「世界中の旅行」とか色々書きました。そのなかで、「自分を知ること」を小テーマにして「それで?」「本当に?」「なぜ?」の順に分析しました。それを文章にするとこんな感じになります。言い切ることが大切なことだそうです。

「(〇〇に聞いて欲しいことがあります。)自分を知ることは、大事なことです。自分を知れば、好きなことや嫌いなことがわかるし、興味のあることや自分の気持ちもわかる。反対に知らないままだと、決断できないし、あやふやだし、他人任せになって、責任を負うこともない。自分を知らないままだと、他人に主導権を任せているから、生きているとは言えない。他人の赴くままに行動して、必要か不必要か考えたり、いてもいいのか考えたりしてしまう。だから、もう少し自分の内側の声を聞いて、もう少し傲慢になるよ」

なかなかに考えました。

自己判断ではどうなのかわからないですが、これを続けていけば、習慣となって、普段から自分の声に敏感になれるのでしょう。

今までサボってきた分、これから続けてみます。

自分の深淵に辿り着けるまで!